読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【読んだ】『オトナアニメ』Vol.20掲載・桃井はるこインタビュー【感想】

紹介していなかったものを取り上げるシリーズ。
先日発売された『オトナアニメ』Vol.20は、『魔法少女まどか☆マギカ』の大特集だったこともあり、書店店頭では中々入手困難な状態が続いています(Amazonでは在庫有りの模様)。
この特集では「まどか」の他に、日本アニメで連綿と続いてきた「魔法少女もの」についても総ざらえしており(取り上げる作品のチョイスとか掘り下げ方に疑問がありますが…)、その中で「邪道魔法少女の先駆者」として(笑)「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」も比較的大きな扱いで取り上げられています。
「まどか」は魔法少女ものとしては色々と「規格外」なストーリー展開で話題になりましたが、「規格外」なら小麦も負けてない。企画が動いてた時期にリアルタイムで参加していた「小麦っこ」の端くれとしては、こうした特集で「小麦ちゃん」が取り上げられることがちょっぴり誇らしかったり。

記事の中では小麦ちゃんという作品の中身や魅力についてというより、中の人(=モモーイ)のインタビューを元に「どうしてこんな突飛な企画が世に出たのか」という部分について、掘り下げられています。
インタビューには当時のプロデューサーであった川瀬氏(偽まる)も同席。2002年当時ネット上で旋風を巻き起こした「小麦ちゃん」の企画意図、戦略、苦労話、そして数々の逸話が語られています。
取り上げられているエピソードについては、リアルタイムでシーンを追いかけていた小麦っこの皆さんならば良くご存知の事柄がほとんど。
スピンオフ故のやりたい放題感。業界初のネットラジオでの試行錯誤。
新たな事実とかは特に出てきません。なので個人的には正直ちょっと物足りない印象。

内容よりもマーケティング手法がクローズアップされるというのは、作品の評価としてどうなのよ?という気もしますが(苦笑)。「小麦ちゃん」以前と以後では、ネットを利用したマーケティングは大きく変化しましたよね。今じゃ当たり前に行われている、ネットを利用した広告宣伝手法の先鞭を付けたのは、「小麦ちゃん」だったと断言して差し支えないでしょう。
折角モモーイと偽まる氏という、その辺りの事情に詳しい人物にインタビューしているのだから、そうした手法の変化や現状についても、踏み込んで聞いて欲しかった気もします。まあ、そっちに話を持って行くと「魔法少女特集」からは逸脱してしまいますけどね(;^ω^)

以上、モモーイのインタビュー部分だけをレビューしてみましたが、他の誌面も非常に興味深い読み物が多数。魔法少女特集は数を揃えた分、考察が甘いところがあるのでアレですが、肝心要のまどか特集については新房/虚淵/イヌカレーとインタビューを揃えており圧巻。暁美ほむらの設定とか、この誌面で初めて明かされた事実もあってポイントかなり高めです。

さて、意地の悪い人は「この本の一番の読み所はヤマカンのインタビューだ」などと言ってますが…。


僕もその通りだと思います。