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【アニサマ2013雑感③】絶対に負けられない戦い

しつこくアニサマの話題。

2012年を振り返ってみます。昨年のアニサマはいろいろな意味で「攻め」の姿勢が感じられました。まずアニサマ本編に水樹奈々JAM Projectが「出演しなかった」という点(これを攻めということに異論のある方も居られるでしょうが)。

さらに「アニサマ上海」という海外展開の発表。

ブランチイベント「スーパーゲームソングLive2012」の開催もありました。

 これらはマンネリ打破というより、アニサマというブランドをより拡大するための施策だったように思います。何より上海公演は海外本格進出という大きな野望、挑戦でした(一度開催実績があるとは言え)。大物アーティストを上海公演に大量投入(国内アニサマよりも豪華な顔ぶれ)することで、公演の成功は傍目にも約束されていたかのように見えました。

 

しかし、現実は上手く行かなかった。

 

日中関係の悪化という事態を受け、チャイナリスクをモロに被ってしまった上海公演は中止の憂き目に。せっかく温存した水樹・JAM砲は使用できず終い。

「水樹・JAMに頼らなくても集客は出来る」ことを証明できたことは救いでしたが、上海公演を足がかりに世界展開を目論んでいたアニサマが、戦略を練り直さざるを得なくなったことは疑いありません。

アニサマ本編に出演機会の乏しい、ゲーム系のアーティスト救済を意図して立ち上げられた「スパゲー」については、内容はともかく商業的には微妙な結果に。ゲーソンという色がハッキリ出た、良いイベントだったんだけどな(´・ω・`)

 という感じで、昨年のアニサマをビジネスとして捉えた場合、お世辞にも「成功だった」とは言いがたい、むしろ飛躍しようとして叶わず頓挫した、とネガティブに捉えることも出来る内容でした。

 

さて今年。運営側には今年のアニサマについて「絶対に失敗できない」「なんとしても成功させねばならない」という強いプレッシャーがかかっていたように思います。

いざ蓋を開けてみれば、まるで前年の戦略など無かったかのよう(笑)

本家アニサマを3daysに拡大したのは、「毎年拡大・発展を続けるアニサマ」というイメージを、開催日を1日増やすことで強引に印象付けようという作戦に見えますね。

この煽りを食ったカタチで、スパゲーは「無かったこと」になってしまいました(´・ω・`)イベントラストの「See You Again!」は一体何だったのか。このイベントレギュレーションなら、モモーイにも十分出演のチャンスはあったのに・・・。

 

ライブのセットリストにも、その辺りの運営側の「なんとしても盛り上げたい、成功させたい」という意図が、如実に現れたような気がしてなりません。よく言えば定番、鉄板。悪く言うならマンネリ。もっともアニソンって「マンネリ万歳!」なところがあるので、これは宿命のようなものかもしれませんが。

そして開催日ごとのアーティストの割り振りについても「成功させたい」という思いが滲み出ているように感じました。

とにかく最終日、3日目を大成功で締めくくり、それをメディアに報道してもらうことで、

 

「対外的に」成功したことをアピールしたい。

前年のマイナスイメージを払拭したい。

 

だから最終日が過剰品質とも言えるくらいの豪華メンバーになったと考えれば、合点がいく。

時事ドットコム:「アニサマ2013」に8万人が熱狂=さいたまスーパーアリーナ

 要は↑こういう記事を書いてもらいたい訳ですよ。

おそらく運営の目論見は上手くいって、今年のアニサマは全体の印象としては「成功だった」と言ってよいと思います。個々のアーティストへの不満や会場運営の手際諸々についてはともかく。

ただ僕個人としては、楽しかったけどサプライズに乏しい、今ひとつ物足りない気持ちも残りました。冒険に乏しい凡庸な3日間だった、ということも出来るわけで。

 

ま、今年は手堅く纏めて、地に足を付けたということで、これを踏まえた来年のアニサマはどういう色を出してくるのか。その辺りも楽しみにしたいですね。

 

と、ここまで書いて、現状のアニサマが構造的に持つ、大きな「ジレンマ」について、どうしても書きたくなってきました。

次回は最終回。「アニメロなのにアニソンが歌えない!?アニサマのジレンマ」について書いてみたいと思います。MCが短い、殆ど無い演者が多かったことにも関係してくるお話だったりしますよ。