『 Momoi Haruko LIVE 2018 A Day in The Paradise 』レポ

今年の夏は蝉の鳴き声が聞こえない。

そんなつぶやきを、モモーイがしていた。

 

ライブの日はコミケの3日目だったから、僕は戦場へ赴くべく、早起きして電車に揺られていた。覚醒しきらない脳の片隅で、

「地元の駅では、蝉が元気に鳴いていたな」。

と、ぼんやり考えているうちに、気がつけば僕は戦場へたどり着いていた。

 

 

そして、過酷な激闘のあと、

 

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満身創痍の体に鞭打ち、最後に訪れたダンジョン。それが…。

 

世田谷区民会館

 

…というわけで?コミケ会場で3日間毎日フル稼働だったおかげで、全身ボロボロの状態で望む羽目になったモモーイワンマン。今回ギリギリまで参戦すら危うい状態だったので、チケットはもちろん?当日券。

16時少し前に現着すると、すでにモモイスト諸兄がワイワイ賑やか。一通り挨拶を交わした後、当日券の販売所へ。手にしたチケットは「さ」列。どうやらホールのど真ん中あたりの通路席を確保できたらしい。

あとになって分かったのだが、ここは一般売りと関係者席の狭間の席だったため、後ろに「どこかで見たような」人たちがワラワラと居て、割と居心地が悪いのが難点(汗)

 

それにしても椅子ありホールですよ。記憶をたどってみると、モモーイワンマンで椅子会場は数えるほどしか事例がない。よみうりホール、日本青年館、ドリパ大阪プレミアム、、、それぞれに印象深いライブだったけれど、共通していることといえば、

 

「椅子なんて飾りですよ」

 

ということ(゚∀゚)

 

しかしながら今回はコンディション的に結構ヤバげ。椅子に一度腰掛けたら最後、爆睡を極めてしまうのではなかろうか。という一抹の不安を抱えながら、ライブ開幕のベルを聴く。

 

開幕「Romantic Summer」のメロディに乗って踊るモモーイの衣装はなんと浴衣!ライブで飛んだり跳ねたり踊ったりするのには如何にもハンデのある装い。まあモモーイのことだから「あえて」なんだろう。

 

「純愛マリオネット」「キャピ夏☆HIGHてんしょん!」と来て次に「勝利の女ネ申☆」。ワールドカップイヤーのワンマンでこれを歌わないってことはまあ無いよねw

 

で、次に「ツキにむかって、うて!」を持ってきたのは、サッカーと野球のバランスを取ったのかな?という無粋な勘ぐり。相変わらず導入MCが回りくどい「がんばれ…それは、I Love You」を経て、「セカイじゅうのAKIHABARAで」。この歌の歌詞はそれこそ、世界中を駆け巡っているモモーイにしか書けない真骨頂。

 

「D・I・Y」→「 Adolescence〜Rainy Taipei Version〜」と来て、ようやく?新曲「Mr.Sirence」のお披露目。競馬好きのモモーイのことだから「サイレンススズカ」から連想したような曲?と予想を立てていたところ、実際の歌詞は意外や意外のストレートな恋愛ソングでした。それにしても桃井さん、浴衣なりにトンドル頑張ってますね。

 

ちょっと一息、落ち着いた楽曲のコーナー。「フィギュアになりたい」のコミケ感は冬のイメージで、夏コミにはちょっと合わないかな〜とか思って聴いてました。だって午後4時はまだまだ全然夕暮れって感じじゃないし(汗)

「どばと」が続く。今回の新アルバム、実は「しょうわ」以上に「しょうわ」なんじゃないか?と思う今日このごろ。

新曲2曲めは「DIARY」。サビで綱引きしてたのは誰だ!

俺だ(゚∀゚)

3日でやめちゃうDiary〜

 

早くもライブは後半戦。ショルキーで武装したモモーイは上機嫌でキーボードをかき鳴らす。「ずっと弾いてられるわ〜」はい、こちらもずっと聴いていられますよ〜♪

「Back to the 80's」タイトル通り80'sのエッセンスが満載、、、というかトムキャットリスペクトか。乾いた歯切れのよい歌い方も心地よい。

そして家元的今日イチ昂まり曲が到来。

スペースラブ

ドドドドドドドドドドドドド┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┏( ^o^)┛

キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆

畳み掛けるように「カイト」→「天空のスプライト」とアッパーナンバー。トンドルしつつ、天ぷらももう10年前の曲になるのね、、、と感慨も一入。

 

そしてここで「LOVE.EXE」!ライブ中のMCで「勝馬投票的セトリ予想」についてされていましたが、エグゼのオッズは間違いなく1.0倍w だってモモイスト同士で世田谷ライブの話になったときの話題は「椅子席でエグゼどうしよう」ですよ?エグゼが歌われないことなんて微塵も想定していない(笑)

 んで、椅子なんてあった?って言う感じのカオス空間が現出しましたとさ。僕が常々唱えている「全員がやればヲタ芸は迷惑行為じゃない」がまたしても立証されてしまいました。この調子で全員イエッタイガーを目指したいところ(やめなさい)

 

 エグゼの高揚感冷めやらぬうちに、さらに新曲3曲が釣瓶撃ち。「Paradise Derby」は小室サウンド的なディスコサウンドでおっさんには感涙モノ。

「404 -Not found-」は初聴でサビのコーラスを「パッパラパー」と空耳してしまったため、もはやそうとしか聞こえなくなってしまった(完全に自業自得)。頭がパッパラパーで404エラーって曲じゃないの?(違います)

そして、アルバム収録の新曲では一番好き!な「Paradise Shift+」。真夏のライブなのに曲からは秋の青空が浮かぶ。なおイエッタイガーは複数入るポイントがあるのでTPOを弁えて各自対応願いたい。

 

ライブ本編ラストは「ゆめのばとん」。多くは語りませんが、歌うと思ってました。

ありがとう。

 

浴衣のお着替えは大変、ということで、アンコールはちょっと長め。再び登場したモモーイはライブTシャツモードに。でも下半身は浴衣のまま。上下セパレートの浴衣なんてあるのね。恥ずかしながら初めて知りましたよ。

 

モモーイがアンコールに選んだのは「Life is free」。

生きてるだけで良いんだよ。沁みる。

 

ひとしきり、しんみりとしたあとはカラッとした締めくくり「星空ダンシング」。

なお僕はガチ恋じゃないので、ガチ恋コーレスは入れません。

 

というわけで、レポを書いていて改めて感じたのは「今回もいつも通りの、モモーイワンマンだった」ということ。(良い意味でだよ!)

それはモモーイはもちろん、モモイストも同様。椅子席だろうがお構いなしにどんちゃん騒ぎのエグゼを見ていると、心で期待したとおりの光景が繰り広げられていて、ああ、またこの光景が見られた。と嬉しくて、安らいだ気持ちにすらなる。

 

この「いつも通り」が、これからも永く続きますように。

当たり前だったものがどんどん変わっていく世の中で、せめてモモーイのライブだけは、「いつも通り」であり続けますように。

また次のライブで、みんなでワイワイと盛り上がれますように。

 

 

来年も蝉の声が聞こえますように。