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モモーイ、メルマガ始めたってよ

ことりす

ライブツアーのレポはちょっと置いておいて、この話題を。
モモーイが有料メルマガに参戦することになりました。

NHK『MAG・ネット』『エレうた!』の番組制作を手がける、
安斎昌幸さんが立ち上げた新サービス『ことりす』。
モモーイは記念すべき最初のメルマガ発行者ということになります。

配信メルマガタイトルは『しえすた』。
以前モモーイコミケで頒布していた同人誌のタイトルと同じもの。
計2号発刊された後は休止となってしまいましたが、
「声優」や「歌手」という括りに囚われない、自由な発想で綴られた文章たちは、
非常に読み応えがあったように思います。
今回の「しえすた」は、それが配信という形で展開する、と捉えて良さそうです。

どうやら上記サイトのインタビューを拝読すると、「ことりす」のサイト運営スタッフも、メルマガの企画内容に積極的に関わっていくようなので、
モモーイの書いた文章を配信するという基本的なことは勿論、
展開によってはメルマガの枠を越えた、新しいメディアが生まれることになる、のかもしれませんね。


さて。
モモーイに限らず、最近はメールマガジンを初め、
有料で記事コンテンツを配信するサービスが増えてきました。
例えばニコニコ動画の『ブロマガ』。

ブロマガ - ニコニコチャンネル

もう一つ。言論系ポータルで『夜間飛行』も紹介。

The Book Project 夜間飛行 | 受信箱に本が届く

メルマガって、Webのサービスとしては老舗というか、相当昔からあるもので、
なんで今さら流行ってんの?って感じを、最初は受けました。
どちらかといえば「有料でコンテンツを提供したい」という、送り手側の都合が先行していると思ったので。

でも最近になって、僕も腑に落ちるようになってきました。
そうだね、メルマガ、ありかもね。
今はそう思えます。

だって現状、ウェブ上に文章を書くことってデメリットが大きすぎるもの。

例えば著名人がブログで書いた記事は、すぐさま2ちゃん系まとめサイトに捕捉され「恣意的に」まとめられる。
記事には2ちゃんの感想レスを「恣意的に」まとめたものが添付される。
そうして、送り手の本当に伝えたい意図とはかけ離れたものが出来上がり、Twitterなどで爆発的に拡散する。

「俺はこんなことを書きたかったんじゃない。全部読めば分かってくれる」

と書き手は嘆くでしょうが、大多数の人は元記事にアクセスすらしてくれない。
結局、ゴシップ的にまとめられた記事だけを消費されて、大多数の人には書き手の真意は伝わらないことに。


卑近な例を挙げさせて頂きますと。
おととし、今敏監督が逝去されたときのこと。
僕は個人的に哀悼の意を表すべく、「そういえばこんなこともあったね」的な意味を込めて、
以前モモーイ今敏監督とイベントに出演したときのレポート記事を、ブログに再掲載しました。

ところが、この記事を読んで「モモーイ自身がこの記事を書いてUPした」と誤解した方が、
2ちゃんねるに「モモーイ今敏監督への追悼コメントを出したぞ」と書き込み。
それを複数のまとめサイトが取り上げたことで、このブログへのアクセスが爆発的に増加。
(時間当たりで通常の1,000倍以上)

アクセス増はありがたい話ですが、そうも言ってられません。
何しろこのブログは単なるいちファンの運営するものであって、
モモーイの公式な発言は置いてませんし、それを期待されても困るわけです。
しかし、まとめサイトのコメント欄やTwitterのタイムラインに書かれる感想レスは
モモーイがコメント出したって」「モモーイが昔の対談持ちだして追悼コメントしてる」というものばかり。
激しく困惑し焦った僕は、該当記事の冒頭に、
「このサイトは個人サイトで、モモーイは一切関係ありません」
「今回の件について、モモーイ本人は直接コメントを出していません」※この当時の話
という注釈を入れますが、それでも誤解する人は後を絶たず。
まとめサイトのツイートは拡散RTされて、それをソースにモモーイ本人に@を飛ばす人も多数現われ…。
結局モコモコ生放送の番組内で、直接モモーイ自身が哀悼コメントを放送するまで、状況は鎮静化しませんでした。
(この件に関しては少なからず、桃井さんご本人にもご迷惑をかけたことと思います。この場を借りて改めてお詫びさせていただきます)


と、こんな辺境のサイト運営者である僕ですら、
「まとめサイトに取り上げられることの恐ろしさ」を肌で実感しているのですから、
日々ブログを上げたりつぶやく度に、それを「恣意的に」まとめられ、炎上と背中合わせで戦い続ける、
著名人の皆さんの気苦労は計り知れないものがあります。

ブログに記事をUPすること、Twitterでつぶやくこと。
それらが常時監視され、センセーショナルな発言と判断されれば、即、前後の脈絡は関係なく、その発言のみが拡散されていく。
受け手側も発言の原典に触れる手間を惜しみ、曲解した状態を気にも留めず消費していく。

こんなことが続いたら、そりゃブログに書くことや、つぶやくの、面倒くさくもなりますよ。

とはいえ「文章で金が取れる」レベルの方々にすれば「書きたい」欲求を抑えられるわけもなく。
なんとか曲解されずに、主張を意図通りに読んでもらう手段は無いだろうか。
そうして突破口を模索しているうちに、俄にメルマガという手段が脚光を浴びた、というのが今の現状ではないでしょうか。

多くの人に閲覧してもらうことよりも、
有料で読者が絞られても構わないので、著者の言葉が聞きたい、文章が読みたいという人へ届けたい。
そこには「有料配信で儲けよう」という商売の論理とは大きく違う、送り手側の強い意志、半ば悲鳴のようなものすら感じてしまいます。

今やネットの世の中、コンテンツはどこにいっても無料で提供されていて、
ぶっちゃけタダで読めて当たり前。
そんな状況で、これまで無料だったものが有料になると、不満をもらす人たちが出てくるのは、ある程度は仕方ない。

でも、お金を貰えるレベルの文章を書ける人が、炎上のリスクを常時抱えたまま、わざわざ無料でネットに文章を上げる必要性は、
いったいどこにあるんでしょうかね。

そうやって考えてみると、メルマガという形態は、僕的には全然アリ。と思うに至りました。
すくなくとも、まとめサイトやTwitterが幅を利かせている現状では、有効な打開策と言えるでしょう。
この形態が今後本流になっていくとまでは思いませんが、一定のポジションは確保できると思います。

これはモモーイがメルマガを始める、という情報に触れる以前から既に思っていたことなので、
今回モモーイが始めると聞いたときの印象は、
「ああ、まあそうなるよね」といった感じ。

僕は歌だけじゃなく、モモーイの文章にも価値を見出してるつもりなので、
雑誌の連載は欠かさず読んでますし、
もちろん今回のメルマガも購読したいと思ってます。
(すでに課金決済を済ませました)

何はともあれ、まずは本日予定の第一回配信を、楽しみに待ちたいと思います。