2016年の夏が終わりました。
今年もアニサマには3日間通して参加し、さしたる不満も無く堪能したことは間違いありません。初日はデレマスのトリで涙を拭い、二日目はA応Pの初舞台に涙を拭い、3日目はオーラスAngelaの圧倒的なステージに涙を拭ったのでした。
3日目終演後のスクリーンでは、アニサマ2017開催決定!が発表されたものの、具体的な日程までは明かされず。
ハコの調整が進んでいないのか、それとも別の要因か。
仮に来年の開催日程・日数が未定なのだとしたら、僕から運営に向けて提言したいことがあります。
「勇気を持って2日間開催に戻しましょう」
単に「金曜の動員が不安要素だから」という意味だけでなく、
「広げた風呂敷に見合う中身が詰まっていない」
「客が投資した金額に見合う体験を提供できていない」
という、アニサマ3日間を通底する問題を解消するためには、3日間という重たい興行は一旦捨てて、コンパクトな興行に戻すべきだと思うのです。
具体的に説明します。
一つ目。広げた風呂敷に見合う中身が詰まってない、という点。
アニサマ3日間、出演者数は総勢66組。
数だけ見ればまさしく、世界最大規模のアニソンイベントと呼べそうです。
ですがその実態は?
出演者リストを精査すると、出演者66組のうち、半分が女性声優アーティスト、orグループという現状が浮き彫りになります。実際アニソンシーンがそういう情勢なのですから、人選の是非はこの際置いておきます。問題は彼女たちは「本当にアニサマに出演して然るべき水準なのか?人数合わせのため、あるいはレーベル枠の都合で出演しているだけではないのか?」という点。
これについては当のアニサマプロデューサー某氏が興味深い発言をしているので引用してみます。
「バンドリ」Poppin' Partyがアニサマのステージで演奏する=対バンはアニサマバンドやFLOWなんだよ、ということをまず最初に愛美さん、大塚紗英さん、西本りみさん、大橋彩香さん、伊藤彩沙さんにお伝えしました。そして実はアニサマだけのために何回か特訓を付けさせて頂いたんです
— さいとーぴー (@SaitoPPP) August 27, 2016
厳しいダメ出しも沢山してしまいましたが、悔しさを乗り越えられるだけの沢山の練習をして真剣にアニサマの舞台に臨んでくれたんだと思います。なので彼女たちのステージを観て嬉しさと感動を覚えました。
— さいとーぴー (@SaitoPPP) August 27, 2016
そして最高のミュージシャンからの賛辞ですhttps://t.co/ouV554nM21
美談的に聞こえますけどね。これは穿った見方をすれば「出演決定時点では人前に立つレベルではなかった」と言ってるのと変わらない。
出演者の頭数合わせに走った結果、手塩をかけないと人前に出せないようなクオリティのユニットまで、無理くり引っ張り出さないと行けない状態に至ったのが現状なのでは?
※実際のポピパのステージパフォーマンスは及第点だったと思います。へごは流石のスティック捌きだったし。他のメンバーは、、、。
これまでもそうした点は散見されていましたが、実力のある大御所アーティストの出演が減ったため、相対的に悪い面として、より浮き上がって見える感じがします。
で、3日間で薄まってるのであれば、2日間に凝縮することで「中身スカスカ感」は解消できるのではないか?というのが、提案の理由ひとつめ。
もうひとつは「投資した金額に見合う体験を提供できていない」こと。
誰に対して?といえば、これはもう「重課金者」ことanimeloLIVE!会員に尽きます。
今、animeloLIVE!の長期会員の資格を持ってる人は、恐らくサイト開設初期からの会員と思われます。
そもそもの話、水樹奈々を広告塔にして「アニサマの良席がゲットできる」と会員を釣っておきながら、いざ実際のアニサマには水樹奈々が出ない、という時点で企業モラル的にどうなんだ?優良誤認じゃないのか?と思わなくもないですが、ひとまずそこは置いておきましょう(笑)
彼らは月額1,100円(コンテンツの乏しいサイトにしては法外な価格なのは言うまでもない)を支払い、アニサマのパッケージを購入し、チケットの代金も勿論支払っています。額面1万円のチケットを購入するために3万円を遣うことを厭わない人々です。
彼らの特徴はズバリ「箱推し」です。
どんな出演者が来ようが、とりあえずチケットは押さえる。特定の演者ではなく、アニサマ自体のファン。チケットがどれだけ高額であろうが、それに見合うだけの一定以上の体験がもたらされると信じてる層です。
こうした層に対して、昨今の急激に若返りを図ったアニサマはきちんと訴求できているのでしょうか。前述のように日程ごとのバリューが薄まったアニサマは、彼らの心を掴み続けているのでしょうか。
僕の考えでは「否」です。
現在のアニサマには、3日間フル参戦するようなヘビーユーザーを満足させられる程の魅力はないと思います。歴戦のアニサマファンからも「来年はどうしようかな〜」なんて声が漏れ聞こえる始末ですから。ではどうするか。
ベテラン出演者を呼び戻すのが、一番手っ取り早い手段では有るのですが、世代交代を標榜する現在のアニサマには何とも格好が悪く、却ってブランディング面でマイナスになりかねません。
ここでもやはり、日数を2日間に凝縮して、出演アーティストを厳選し絞り込むことで、アニサマ自体のプレミアム感を再訴求することが有効と考えます。箱推し勢を手放すと戻ってこないと思ったほうが良い。早めに手を打つべきです。
とりあえず二つに絞って書いてみました。
他にも、「いくらなんでも公演時間長過ぎ問題」とか、「警備員高圧的な態度杉問題」とか、色々と語りたいことはあるんですが、今日はこのくらいで。
ちなみに家元は、animeloLIVE!会員を脱会しました。
さようなら、animeloLIVE!
来年のアニサマは、興味を持てた日だけ参加することにします。