『オトナアニメVol.27 』コラム『アからはじまる物語』

オトナアニメ Vol.27 (洋泉社MOOK)

オトナアニメ Vol.27 (洋泉社MOOK)

ラブコメアニメ100タイトル以上掲載!|オトナアニメ編集部のブログ

小鳥遊六花のデレ顔が表紙の、最新号が発売となった「オトナアニメ」。
今号の特集は『ラブコメ』ということで、今昔のアニメ作品の中からラブコメ作品100タイトル以上をピックアップして解説、という内容。
挙げられているタイトルは、誰もが認める不朽のラブコメ作品(「うる星やつら」「きまぐれオレンジ☆ロード」など)などもあれば、シリアス作品からラブコメ要素を無理やり抽出しているもの(「School Days」「トップをねらえ!」など)もあったり、なかなか多種多様。
そりゃどんな作品にも、ラブコメ要素を探そうと思えば探せるとは思うけど…(;^ω^)
個人的には「瀬戸の花嫁」がラインナップに入っててホッとしたと思えば、岸×上江洲対談載せておいて「マジカノ」が無いのは何故だ!と憤ったり(苦笑)
ちなみに「Theかぼちゃワイン」のパートは通常の解説文に加えて、モモーイからの推しコメントも掲載されてます。


さて、巻末掲載のモモーイコラムは、特集のラブコメとは全く関係ない「アイドル」について。
モモイスト的にはお馴染みとなった感のある「アイドルにハンドマイクは必要だ!」論が、ここでも展開されてます。

家元一個人としてはこの意見はあんまりピンと来ない…というか、
「ロッカーならマイクスタンド振り回すだろ常考」
的ステロタイプな見方と同じで、まあ色んな捉え方があるよねー、っていう印象。
まあその辺りはモモーイ自身も分かってるようで、その上での力説って感じですけど。

アイドルが個人から群ドル化し、ステージパフォーマンスが振り付けから本格的なダンスに移り変わった現状では、
ハンドマイクというのはたとえワイヤレスでも、表現を縛る「枷」となってしまってるのは事実。
実際、地下ドルの現場は、ワイヤードマイクの線と格闘しながら、ステージでどったんばったん悪戦苦闘してるようなアイドルが何組も居て、
観てる方としては「大変そうだね」という感想しか抱けなかったり。
…もしかして、彼女たちの本心は「いつかヘッドセットで歌いたい!マイクなんて持ちたくない!」だったりして(苦笑)

一応、「アイドルを装飾する記号としてのハンドマイク」の有用性は理解してるつもり。


僕などがいまさら語るまでもない伝説のシーンですが、若い方にはご存じない方も居られると思うので貼ってみるテスト。
改めて見ると、このマイク、ワイヤードなんですね。てっきり脳内でワイヤレスだと思ってました。


結局のところ、モモーイが主張する「アイドルにハンドマイクを!」は、「群ドル全盛の今、単体アイドルの復権を!」と同義なのですよね。
単体のアイドルなら、むしろハンドマイクを握っていないほうが不自然。
群体アイドルはみんながボーカルという建前上、特定のメンバーがマイクを専有するのは都合が悪い。
なので、群ドルが幅を利かせている間は、マイクレスなパフォーマンスは続くのでしょう。

でも裏を返せば、ピンのアイドルが存在し続ける限り、ハンドマイクを握るアイドルも滅びはしないでしょう。
それに、モモーイが憂うほど、ハンドマイクが斜陽になったわけでもないと思いますよ。
だって僕らのクラスタにとって一番身近なアイドルたちは、今でもバリバリに、ハンドマイク片手に歌ってるじゃありませんか。

ほら、「声優アイドル」の皆さんが。