すがやみつる×桃井はるこ対談(現代視覚文化研究Vol.4/三才ブックス)

現代視覚文化研究 vol.4 (三才ムック VOL. 293)

現代視覚文化研究 vol.4 (三才ムック VOL. 293)

自慢じゃないが『ゲームセンターあらし』も『こんにちはマイコン』もオンタイム世代。インベーダーのテーブル筐体に、なけなしの小遣いをくずした50円玉を積み上げ、レバーとボタンを必死で操作していたあの頃。炎のコマ、ムーンサルト、スーパーノヴァ。「こんな必殺技、出せる訳ねーよな」と子供心に思いながら、ゲームセンターに設置してあるゲームが、ほぼリアルタイムに、マンガのストーリーに反映されていくライブ感を楽しんでいた。「鷹丸」をして、車田作品に影響をうけていると評する向きもあるようだが、影響を受けているとするならば、むしろ「あらし」の方だとおもう。ん?そう考えると、忌まわしき宿敵として登場する「ノーブラボイン打ち」の母ちゃんは、鷹丸で言うところの女帝○○だったりするのか?
時は経ち思春期。僕はマイコンブームの波に吞まれていく。友人がFM-7を買ったころ、彼が入り浸っていた秋葉原の富士通ショップ「スカイラブ」(ラジオ会館の5階にあった)に、僕も足を運ぶようになった。秋葉原までは自転車で通える距離だったから、それはもう、毎日。「惑星メフィウス」「デゼニランド」「サラダの国のトマト姫」…。ショップのデモ機を友人と数時間にわたり占有し、四苦八苦しながらアドベンチャーゲームを楽しんでいた。今にして思えばよくあんな理不尽なゲームを遊んでいたものだ。そんな当時のマイコン少年にとっての入門書が「こんにちはマイコン」だった。もちろん僕も持ってた。この本をきっかけにプログラミングに目覚めた僕は「マイコンBASICマガジン」掲載のプログラムを愛機(PC6001MkII)に打ち込むだけでは飽きたらず、オリジナルゲームの製作にチャレンジしたりもした。もっともそれは、お約束通りすぐに挫折する訳で。…これは黒歴史Blogの方に書くべきだったかな…。

で、この対談。最初にモモーイとすがや氏が「アキバについて」対談すると聞いたとき、正直あまりピンと来ませんでした。すがや氏と「ゲーム」「マイコン」の関係はイメージ出来るものの、彼が秋葉原にどの程度造詣があるのか、失礼ながら僕はあまり存じなかったので。よくよく考えれば、あれだけゲームやマイコンに詳しい方が、アキバに通ってない筈がない(;^ω^)という訳で、モモーイとの対談でもその辺りのコアな面が如実に出ていますね。モモーイが語るアキバ像については、基本的に以前から各所で綴られたコラムや発言と同じものですが、対談中の下記のくだり、

桃井「アイドルのイベントに行くのはある種の口実で、その後にみんなで反省会とかをするのが楽しかったのかもしれない。私のファンの方も、ライブとかイベントとかやったあとに集まったりとか、感想をブログに書いたりするのが楽しかったりすると思う」
※抜粋

には思わず苦笑wそ、そんなことないよ!ライブやイベントでモモーイに会うのが一番楽しいよ!(棒)