W100 LIVEアイドル (シンコー・ミュージックMOOK)
- 作者: サエキけんぞう
- 出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント
- 発売日: 2010/11/30
- メディア: ムック
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先日紹介したこの『W100 LIVEアイドル』という本。さてどんな本なの?と手に取ってみて内容がようやく判明。手っ取り早く言うとこの本は「LIVEアイドル名鑑」です。延べ100人(組)のLIVEアイドルたちがカタログ的に紹介されています。こうしたインディーズアイドルのデータベースって過去にあったのかな?とりあえず自分の知見では他に例を見ない感じで、そういう意味で着眼点には感心。
ただし星の数ほども居る数多のライブアイドルのなかから、100名のアイドルをどういう基準でセレクトしたのかは不明。単純にサエキ氏のアンテナに引っかかった人にアプローチしただけっぽい。個人的には「ひめめ居ないじゃんヽ(`Д´)ノ」とか、よぞらはどうしたヽ(`Д´)ノとかありますがw まあ有名どころは一通り押さえてるのかな?人気や実力、勢いのある(と判断された)アイドルは扱いが大きめ。他のコンテンツとしてはディアステージを舞台にした「LIVEアイドルの一日」なるHOW TO系の記事や、サブカル評論家さんのLIVEアイドル論などが掲載されていますね。
んで、我らがモモーイはといえば…。名鑑部分ではなくこの本の序章部分に「LIVEアイドルシーン創造と4人のアーティスト」として、宍戸留美、中川翔子、水樹奈々と並んで紹介されています。…人選が良く分かりませんがツッコむのは止めておこう。モモーイについては写真が1点と、「秋葉原発、ガール・アーティストのルーツ」として、活動歴を中心とした紹介がなされていますが、本人からのコメントなどは無し(´・ω・`) まあ期待はしてませんでしたが…。LIVEアイドルの世界に興味がなければ、無理に手に取らなくても問題ないと思います。
ちなみにこの「W100」という本はシリーズになっているらしく、他に「アニメ声優編」や「女性経営者編」などの刊行も予定されているとか。どうやら「この職業に憧れる!」という人へ向けたガイドブックという位置づけみたい。それにしては、どうやったらアイドルになれるのか、といった情報は希薄で、やっぱりカタログ誌という域を出ていないと思う。まあ「こうすればなれる」という明確な指標がないのが「LIVEアイドル」なので、これは要求しても詮無いことなのかも知れませんが。
つーか、「LIVEアイドル」になることが「最終目的」のアイドルって居るんだろうか?みんなLIVEアイドルの「その先」を目指してるんじゃないのかな。「LIVEアイドルは素晴らしい、輝いてる」というのは同意なんだけど、そのシーン自体はあくまで中間点として存在すべき。だからこの本に「LIVEアイドル」を量産する意図があるのだとしたら、せめて「その先」にどんな未来が待っているのかについて、もう少し誌面を割いて欲しかった。
だって、冒頭に紹介されている4名の著名アーティストたちは、『LIVEアイドルからメジャーになった訳では無い』のだから。