コミケ81戦利品レビュー①ドラマCD『STEINS;GATE 幻視空間のリユニオン』

[CD] アンソロジードラマCD「シュタインズ・ゲート」幻視空間のリユニオン / ドラマCD (宮野真守、今井麻美、花澤香菜、他) - Neowing

消費者は消費者なりに、「商品」についてレビューしようと思う今日この頃。
というわけで、コミケから半月も経ってからで恐縮ですが(;^ω^)戦利品のレビューを始めたいと思います。


もう数え切れない程世に出ている『シュタインズゲート』のドラマCD。
商品としてリリースされているものの他にも、雑誌付録やコミックス特装版特典、コミケ限定品、ニコ生配信用などなど。
コレクター視点だと正直追い切れませんw
もっとも基本的にこれらは「アンソロジー」として定義されていて、物語の本編にはほとんど関わっていないのが救いといえば救い。
シュタゲの場合は「世界線」という便利なw設定があるので、「あったかも知れない、別の世界線のお話」という体で、幾らでもエピソードが作れてしまうのですが、
ここまで大量に作られるということは、登場キャラクターの際立った個性や、掛け合いの妙が、ファンに大いに支持されていることの証といえるかも知れません。

ところで、家元はシュタゲについては原作厨な訳ですが、最初にシュタゲに触れたのはアニメ版の方。
8話ぐらいまでアニメを楽しんでいたのですが、ストーリー展開の遅さに焦れったくなり(苦笑)
「どこがネ申作品やねん!こうなったら先に原作プレイしたるわー」
と、半ば勢いでPC版をプレイ。
結果、後半の怒濤の展開と大どんでん返し、感動のエンディングに打ちのめされ、
「なるほど、これはネ申作品だ」
と、すっかり原作を崇拝する信者になってしまいましたとさ。


アニメ版と原作では、物語の手触りが若干異なります。

原作は徹頭徹尾、主人公・岡部倫太郎の主観、一人称で綴られていくため、
プレイを続けるうちに、プレイヤー=岡部倫太郎(鳳凰院凶真)という結びつきが強固になっていく。
(「一方その頃・・・」と、視点が第三者に動く展開は皆無(岡部が「後から聞いた話だが・・・」と述懐する場面はある)。)
膨大なテキストの大半は岡部倫太郎の心理描写に費やされ、それがまたプレイヤーの深い没入感を生みます。

一方アニメの方は、基本的には岡部の主観で物語が展開するものの、
視聴者の視点は原作よりも若干引いた位置に置かれています。
まあ、これはノベルゲーのアニメ化にはつきものなので、シュタゲだけの特徴というわけでは勿論ありませんが。

家元は原作の強烈な体験の後にアニメを視聴していることと、
アニメ特有の俯瞰的な視点も相まって、アニメ版は印象を「軽く」感じてしまったのですが、
もちろんアニメ版には、アニメならではの強みを生かした演出が随所にあって楽しめましたし、
決してアニメが良くなかったという訳では無い、と思っていることは強調しておきます。


さて、話は戻ってドラマCDの話。
詳細はネタバレになるので割愛(笑)としますが、
2本収録されているエピソードの2話目は特に、原作にはない「一方その頃」の視点が強調されていて、
(要するに、岡部が絡まないで、ラボメンたちの会話劇が展開される)
原作厨の僕には結構新鮮に聴かせてもらいました。

トラックの最後には出演者のキャストコメントも収録あり。
どうやらBD最終巻に収録される第25話の収録後に、こちらのCDも合わせて収録されたらしく、
各キャストのコメントも「25話」「劇場版」についてのものが多め。
モモーイのコメントももちろんありますが、今回やたらとテンション高めに聞こえますwこれは「息多め」って言うのかな?
フェイリスがやたらと色っぽいですw